時は1236年。
ヤーデ伯トマスの屋敷で催されたパーティー。
そこでギュスターヴは、感動の再会を果たすこととなる。
フリン「ねー、ギュス様。ホントにボクなんかが来てよかったの?
ギュスターヴ「気にするな。トマス卿は心の広い方だ。
庭でつまみ食いして歌って踊ってるだけなら、何も言われないさ。
フリン「みんなきれいなカッコしてるよ。なんか恥ずかしいな。
ギュスターヴ「お前がそんなカッコなのは、お前のセンスの問題さ。
フリン「違うよギュス様〜。そういうことじゃなくって〜。
ギュスターヴ「わかってるって。お前がそんなカッコなのは、ここに呼ばれてくるやつらの責任さ。
恥ずかしがる必要があるか!
そんな事より、可愛い子がいっぱいいるぜ。お前はそこらで何かつまんでろ。
ギュスターヴ「ねぇ君、名前は?
女性「いらっしゃいませ、どうぞたくさんお召し上がりになってくださ…
………げっ、ギュスターヴよ。知らん振りして通り過ぎましょ。
ギュスターヴ「? なんだレスリーか。
ここで何してるんだ?
レスリー「私はトマス卿のもとで行儀作法の修行中なの。
ギュスターヴ「行儀作法?お前が?
うけけけけけけけけけけけけ。そりゃ傑作だ、トマス卿もケルヴィンもてんてこ舞いだ。
レスリー「なに笑ってるのよ。トマス卿には、いつも誉められてるわよ。
あんたこそ、また変なモノ拾い食いしてるんでしょう。
ギュスターヴ「もう、それには懲りたぜ。なあレスリー、あそこのかわいい子紹介してくれよ。
レスリー「なんで私が!
ケルヴィン「あの二人、知り合いなのか?
フリン「あ、ケルヴィン。うん、グリューゲルにいた時に。
ケルヴィン「そうか。レスリーはグリューゲルの名家ベーリング家の出だからな。
なあ、フリン、ギュスターヴは、レスリーのことが好きなのか?
フリン「え!?塩味が好きだって言ってたけど…。
ケルヴィン「ふっ、ギュスターヴもガキだよな。
フリン「……ねえ、ケルヴィン。最近、しゃべり方がギュス様に似てきたよ。
ケルヴィン「うっ……今朝もその事で父上に注意されたばかりだ…。
お前達が馴れ馴れしいからこうなるのだ。私の貴族としての品位が…。
レスリー「あー、せめて手くらいは使いなさいよ。下品なんだから、もう。
ギュスターヴ「犬はこうやって食べるのが普通なんだよ。解ってないよな。
ソフィー「あなたは人間なの。人間なのよ、ギュスターヴ!!
ギュスターヴ「ここに何故お母様がー!?
おわり。
書いた奴:未だに「マルチウェイ」と「風と樹のうた」が拝めない清風